妊娠中期
出勤するようになってもだるくて疲れやすい私に会社の上司は優しかった。
「休憩室で横になっていいよ」
「他の人に頼んでもいいよ」
28週で退職するまで、私は言葉通り給料泥棒≠セったと思う。
安産祈願に行った水天宮はたくさんの妊婦さんがいて、こんなにたくさんいるのに
日本は少子化だといいのか?と思わずにいられなかった。
安産にいいと言われれば、普段なら絶対に買わないような物まで買ってしまいそう。
検診に通っていた病院では5ヵ月の検診の時に腹帯を付ける儀式(?)をしてくれる。
それまではブカブカだった妊婦パンツも腹帯の厚みでなんだか様になってきた。
お陰で妊婦パンツも具合がいい。
そういえば私は妊婦パンツが嫌いだった。
以前だってそれほどお洒落な下着を着けていたわけではないが、妊婦パンツのあのゴム。
ブカブカしてデッカイパンツ。
洗濯して干しているのを見るのも嫌だった。
母親とマタニティードレスを買いに行った時も、出来るだけA型のシルエットになる服を
選んでいた。
何故だかわかれないけれど、マタニティードレスもいい気持ちがしなかったのだ。
妊娠が嫌だったことは決してないのだけど、マタニティー物を身につけることにはとても
抵抗があった。
店員さんは「お嬢さんはスリムだから、最初は抵抗がありますよね。」と言っていた。
私は自分の体型が変わることに抵抗していたのだろうか?
きっと少しずづ変わっていく自分の身体・体調に戸惑っていたのかもしれない。
道行く妊婦さんは誰もが嬉しそうに幸せそうに見えるけれど、内心は不安を抱えていると
私は思った。それともそんなのは私だけ?