親ばか誕生の瞬間
産後一日目の朝10時、私は初めて智礼に会った。
その時、私は罪悪感で大泣きをした。
だから私が智礼を初めてダッコしたのはその日の夜の授乳時間だった。
その頃には罪悪感よりも母としての責任感が強くなって来て
私が智礼を強い子供に育てるんだ
と意気込んでいた。
授乳室のベッドの中で、智礼は大声で泣いていた。
授乳の手順を習って、私は智礼を初めてダッコした。
小さくて、軽くて、柔らかくて、そして温かい。
その時、心の底から智礼を可愛いと感じた。
罪悪感よりも、責任感よりも、母性本能が勝った瞬間だ。
可愛くて可愛くて、仕方ない。
自分の子供は可愛いとはよく言ったもので、子供嫌いの私も
智礼を可愛いと思う親ばかになってしまった。